好きなだけ触れて
10月に再び自由の身になってから、それまであまりにも砂漠だった日々の反動からか、狂ったように芸術鑑賞している。
先日も小学校でチャリティコンサートがあり、初冬の冷たい風が吹き荒れる中、娘とふたりで手をつなぎるんるんと出かけた。
季節柄、タイトルの通り、クリスマスソングが多かったが、子どもたちが目をキラキラさせながら、知っている曲になると一緒に口ずさんだり、それを見てアーティストの皆さんもさらにノリノリになってきたり、小さなホールがあっという間に暖かい空気に包まれた。
大変失礼ながら、この日まで伴奏のピアノの城所先生を含めて、出演者のお四方ともはっきりとは存じ上げなかったが、フランス語やイタリア語で歌いあげられる、クラシック特有のムードに一瞬にして魅了され、お一人ひとりの人物像についてすごく知りたくなった。
かの宝塚出身の三矢直生さん(右)は、男役スターとしてご活躍されただけの歌唱力にも十分頷けるが、何より、退団後32歳にして芸大音楽学部に入って学びなおすという向上心と、そして今オペラ・オペレッタにまで舞台を広げているという異色の経歴には、ただ「敬服」の一言に尽きる。私生活でも一児の母らしく、すべてが順風満帆で幸せがにじみ出ていた。
中山エミさん(中央)も、ご経歴から想像されるお年を、みじんも感じさせないほどの、パワフルな歌声でシャンソンとカンツォーネの曲を熱唱し、親しみやすいキャラクタである一方で、ベテランの風格を堂々と見せつけた。
サックスの三四郎さん(左)は、とにかく立ち姿がセクシーでほれぼれしてしまう。マンハッタンの夜景を思わせるような美しい音色に酔いしれていつまでも聞いていたかった。
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