マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

きょうは電通時代にたいへん、たいへんお世話になったクライアント様、サントリーの福山総経理（中国三得利食品有限公司）とディナー！昨日まで広州にいらっしゃって、9月にはまた日本にご出張なさるというご多忙のスケジュールの中、ピンポイントでお会いできるだけでもすっごく嬉しいのに、グルメやワイン通たちが集う武康路のバーレストランFranckで開業祝いのご祝儀なんていただいてしまったのだ。

ハーゲンダッツ出向や長年米国赴任の後、今度は中国で食品のほうのヘッドになられて早5年目。代理店対クライアントの関係で接している間は、正直やや気難しくてどちらかというと怖い方（笑）だった印象が強いのですが、私がこのたび遅ればせながら独り立ちしたのを見て応援しようと純粋に言ってくださった優しさは、とても心にしみました。何より、経営者としての極意をいろいろと伝授してくださり、弊社のような零細企業ながらビジネスのかじ取りをしていくうえでの取捨選択のポイントや、人のマネジメントなど、目から鱗的なお話満載でほんとに勉強になりました。

サラリーマン時代もどたくさん良縁に恵まれありがたい限りでしたが、起業してつくづく思うのは、人間関係の幅がまたはるかに広がっていくことが日々実感できることだ。確かに総経理にいわれたとおり、命知らずにも大きなリスクを取った、ということにはなりますが、その分いろんな足かせが取れて思わぬところで立場を超えた本質的な付き合いができるようになる、そんなかけがえのないものを手に入れた気がしないでもない。

ちなみに、総経理によると、ブログといわゆる日記とは大きく異なり、やはり建前（事実の記録も含めて、だが）と本音のすみ分けにあるのだという。おっしゃる通り、本来極めて私的なものであるはずの日記が、姿かたちを変えて現代社会では人に見せる産物になったのは、なんとも皮肉で考えてみれば不思議な出来事だが、それがさらに様々な目的に向けたコミュニケーションのツールとなったり、広告媒体にさえ変貌しているなんて・・・人間の所業は実に矛盾だらけである。

このブログの読者も（いるのか？）どこまでどっちだと思って読んでくれているのだろう（笑）