マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

いくつか提案作業が重なってしまいここ二週間ほど追われていたが、ひと段落すると知恵熱でも出たのか（笑）ぐったりしています。世間もどうせ夏休みだろうっていうのをいいことにやや頭がオフモード。久しぶりに落ち着いてメールチェックしてみると、上海のスタッフからこんな目が覚めるような写真が送られてきていた。

デモ運転で現地では大きな話題を呼んだという、GMと上海汽車共同開発のEVコンセプトカーなのだ。2年前に同社ジョイントプロジェクトチームによる万博パビリオンを担当していた際に、まさにデトロイト本社からのデザイナーと極秘ＭＴＧを行い、スケッチや組み立て工場のビデオクリップで見せられた未来の乗り物。

2輪でコンパクトなボディは、カーボンファイバーなどの素材を使い、車両重量は500kg以下という軽量さ。道路占有面積を減らし、環境負荷を減らそうというアイデアでもある。しかも衛星を使ったナビゲーション＆緊急通報システム、V2V（ビークルトゥービークルという独自の技術）による自動運転や衝突回避を可能にしながら、充電は家庭用コンセントからも行えるというのだ。

そんなのってほんとにできるの！？

当時話を聞きながら、首をひねったものだ。

それが、20年後（2030年）という設定だった夢のようなモビリティが、現に上海市の目抜き通り「准海路」の上を疾走している！

未来って、意外と早くやってくるかも・・・

*「Jiao」とは、プライド、誇りという意味で、GMの欧州部門が手がけたものだが、米GMのカリフォルニアデザインセンターが設計した「Miao」（マジック）、GMのオーストラリア部門、ホールデンが手がけた「Xiao」（笑）という3つの個性が、ショーの主役となった。