マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

11月10日記事：「別にオヤジ好きというわけでは・・・」の続編ですので、そちらからお読み頂くことをお勧めします。

特に尋常でないパワーを感じさせるのは、異国で創業して成功を収めたり、そして、十年、二十年にわたって信念や努力を貫き通している経営者たち。心から尊敬できて、エールを送りたい。

そういえば、彼らのトークには共通点がある。単なる苦労話でもなければ自慢話でもない。必ず相手のためになるような実のある話ができるのだ。

また、巷で近頃お騒がせの国際問題などについて、決して多くは語ろうとしないのも、彼らの特徴であることに気づいた。誰よりも内情をわかっていたり、誰より心を痛めていたりもするのに、なぜか。二つ以上の国を深く深く知って、深く深く愛しているからこそ、しょせんどちらか一つの視点でしか物事が見えていない者たちのように、短絡的な意見なんか、言いたくないのだ。

グラフィック中心のクリエーティブブティックLexis社の陳社長とは11年来のお付き合い。東京銀座３丁目のオフィスには時々招かれいつか忘年会などもご一緒したものですが、上海の事務所にお邪魔したのは今回が初めて。人民路沿いにあるオフィス（23Ｆ）のバルコニーからの眺めは、解放感にあふれていた。

東京に戻って先日は渋谷のP/Manにて。

時計回りに、左手前：いかにもただ者じゃないオーラを漂わせている中川社長。東京と上海の両方で「もつ酒場―エビス参」など飲食店を数多く手がける凄腕。アパレル時代の進出から数えると２０年近く中国という戦場の最前線にいる。そして、修行と称して大切なご子息まで現地企業に送り込むという、徹底した現場主義者ぶりには脱帽！

左奥：地元駒沢ではイケちゃんの愛称でアイドル並みの人気を誇る、電通マーケティングイーストアジアの池田社長。本社からのご出向ですが、もっと早く在籍中にお会いしたかった！と悔やむほど、最近すごくお世話になってます。

右奥：パートナーシップを組ませて頂いているＰ＆Ａの松井社長。我がブログでは早くも二回目の登場！（一回目はhttp://www.chemin-libre.com/blog/2010/08/post-13.html）24時間ロボットを自称するほど、いつ寝てるの！？というとてつもないエネルギーの持ち主。そのパワー、分けてほしい！

こちらは、シボンエンタープライズ社長兼社団法人・東京国際文化交流協会の代表理事、張さん。「世界ふしぎ発見」など数々の旅番組でコーディネータとしてもご高名ですが、早稲田をご卒業後20年近く地道に日中の文化交流活動を手掛けてきた。

今から４、5年前に、まだ日本では誰も知らなかった「千手観音（中国障害者芸術団の代表作にしてロングラン演目）」のビデオクリップを持ってきて頂いた時にはかなりの衝撃だったが、サラリーマンである目の前の現実に追われて何のお役にも立てなかった自分が、今思えば悔やまれるばかりだ。

「いつかぜひ一緒になんかやりたいですね」と我ながら発していた言葉が当時空しく聞こえたものだが、今は違う。

ようやくその時がきた。いや、もう言い訳ができない、ともいう。