大人になった赤ずきんちゃん
ふと時間ができて、6月10日公開予定の映画『赤ずきん』の試写会に行ってきた。
かの有名なグリム童話をベースにしたファンタジーと聞いて、決して得意分野ではないと思いながら、昨年から急浮上、というよりも私が勝手に注目しているアマンダ・セイフライド主演ということで少し興味を惹かれ、ま、たまには息抜きに、と。
結論からいうと期待以上のものがあった。良い子向けのお話ではとっくになくなっていて、猟奇的な連続殺人だったり、危険な三角関係だったり、これでもかって退屈な大人には十分刺激的な要素がてんこ盛り。
しかも、ただのおどろおどろしいサスペンスで終わらないところが○。
「愛する」ことと「信じる」ことの間で揺れるヒロインの気持ちや、「孤独」とか、「家族」とか、人間の、生まれながらにして抱える様々なテーマを、切実なメッセージとして突きつけてくるあたりが、製作者の深い意図を感じさせる(何気にレオナルド・ディカプリオが総合プロデューサだったりするのね、これが)
何よりも、『マンマ・ミーア!』や『ジュリエットからの手紙』(⇒http://www.chemin-libre.com/blog/2010/09/post-17.html)で見せた、純真でキュートな乙女だったアマンダの顔が、ラストシーンあたりで不気味なほど妖艶に見えたことが実に衝撃的。いわゆる「女優としての成長」の表れなのか、オンナというものの内に秘めているサガなのか、~ん、興味深い。
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