マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

きのうはうれしいお誘いがあって急遽、芝公園にある「とうふ屋うかい」で食事することになった。
 
以前から知人でとても素敵な女性が、飲食店・美術館を経営するうかいグループの本社にお勤めということでとっても気になっていたのですが、チャンスが突然やってきたのだ。

夕暮れ時に、東京タワーのすぐそばに佇む純和風の庭園の入り口で車を降りると、店先にはすでに何人ものスタッフが出迎えており、穏やかな声で手際よく中へ案内された。緑がうっそうと覆い茂る、広々とした中庭を通って座席に着くまでの間は、池で戯れる鯉や提灯が点る石畳など、随所ににくい演出が施された非日常の世界にすっかり心を奪われて、ここが東京のど真ん中であることを瞬時に忘れてしまうほどだった。



この日は数寄屋造りのお部屋の二階テーブル席で雪コースを頂いてみた。セミの鳴き声に静かに耳を傾けながら、目の前は、旬の素材をふんだんに使った、色、形、香り、味すべて申し分ない極上のお料理のオンパレード。まさに身に心もとろけるような幸せなひと時。

   
さらに、通常のメニューにある豆水を、新じゅんさいと冷たい昆布のだし汁でいただく松前に変えて、夏限定の涼やかな美味に舌鼓。




ちなみに、ここもご多分に洩れず、中国人を中心に外国人のお客さんが実に多く訪れている模様。せっかくなので給仕の女性に話を聞いたところ、やはり想像のとおりまだまだ課題が多いようだが...少なくとも、ここで、こうした由緒正しい日本文化を、きちんと世界に伝えていくための接点が作られていることは素直に喜ばしいと思った。