何かとせわしい師走
安定期も終盤を迎え、そろそろ臨戦状態に突入。仕事をぼちぼち続けながら思いのほかせわしい師走になってきた。
定期健診に安産祈願、マタニティヨガ。週末にはグッズを買いそろえに、「赤ちゃん本舗」に通い詰める。
そして、だいぶ気が早いが、周りから保育園受け入れ体制の緊迫状況を聞かされ、急きょ見学ツアーを企画!
そんな幼いうちから預けるなんて!という厳しいご指摘も多々あるなか、どうするかまだまだ悩み中だが、とりあえず下調べして準備を。
毎日1-2件実施しては調査・分析レポートをまとめて家族会議。まさか今までマーケティング作業で身につけてきたノウハウやスキルがこんなところにも役立つとは思わなかった・・・
もう一つ活きているのは、ネーミングの極意。
某大手飲料メーカの新しいブランド開発を担当していた数年間、方向性を探りながら千本ノックのように提案していたのが、今でも懐かしく思い出されますが、わが子のための名付けに知恵を絞る時が来た。
あとは、実に未経験ゾーンばかりだ。
きょうは三回目の母親学級。キューピーちゃん人形を使って沐浴をお勉強。お腹の大きい人が10人ぐらい集まって身を乗り出し、真剣に助産師センセイのお話を聞いている光景が、なんとなく面白かった(笑)
ビデオでも撮ればよかったのですが、自分が通っている産婦人科であまりふざけた真似が出来ないので、あしからず。
ご興味のある方はどうぞこちらへ:http://www.youtube.com/watch?v=KtjYzCiHJus&feature=related
思えば妊娠してから、自分を取りまく見慣れたはずの風景が全く違って見えてきた。
毎週のように海外出張を繰り返し、ただ仕事に追われていた時代には、わずかな移動時間も惜しんで、電車の中でPC作業していると、「おなかに赤ちゃんがいます」のタグをぶら下げた女性を目にしても、気にも留めなかった。今は、さりげなくすっと立って席を譲ってくれる人に、ふと人間としての深さと魅力を感じてしまう。
木枯らしが吹く早朝、前と後ろに一人ずつ小さい子供を乗せて自転車で街を疾走する同じ年頃のお母さんを見かけると、それだけでその人の人生が小説の題材になるような気がして尊敬の念を抱かずにいられない。
ネットで偶然見つけた、なんでもないその辺の主婦の出産・育児日記を読んでいるだけで涙があふれてくることもある。
「お付き合い」している人間模様も変わった。
妊娠を知って、きっとそれぞれの思いがあってか、突如疎遠になっていった面々。
かつて職場では恐れて敬遠?されていたのに、まるで別人になりましたね~と逆に興味深々に根掘り葉掘り聞いてくる後輩たち。
そして何よりありがたいのは、未知の世界についていろんなことを教え、気遣い、励ましてくれる多くの方々。
すべてが新しい命にちなんだ出会いと別れ。
いろんな意味で人生をリセットする機会が訪れているのかもしれない。多くの人が「大人」になっていく過程で積み上げていく、平凡かもしれないが、この一つひとつとても貴重な経験が、自分もできていることに、素直に感謝したい。
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