ストレス耐性、上げています。
先日書いた、寝具メーカーの家庭訪問調査がいよいよ始まった。
土日を挟んで5日間のロングランで、こともあろうに自分がモデレータをやる羽目になっていた。
正直いって、海外作業でこそ、広告代理店の営業だったり、調査プロジェクトのリーダーだったり、モデレータや通訳をやったり、いろんな立場を経験してきたが、日本国内ではやや希少(笑)、かつ久しぶりの現場仕事だ。
まず早朝にクライアントの宿泊先であるホテルで集合。
実は依頼を引き受けて初めて打合せに行ったときから、とても気になっていたことがある。
リサーチエージェンシーの3年目ぐらいの担当者が、いわゆる「困ったちゃん」で、通常ならまず調査概要や特に対象者のスクリーニング条件など重要事項の説明がきちんとあってしかるべきというところを、すっ飛ばしていきなりインタビューガイドのディテールに入っていたのだ。
とてもストレスフルなやり取りが続いて本番初日を迎えた今日、嫌な予感が見事に当たってしまっていたということが、判明した。
同時通訳用の機材を一度もテストせずに持ってきているわ、ホテルから最初のお宅に行く路線を調べてないわ、挙句の果てに電車の乗り換えを間違えて尋常じゃない距離を歩かされる始末。
ま、業界的にいうと、「仕切りがなっていない」状態!?
クライアントのAnneさんいわく:ジュニアにもほどがある。
そう私に嘆きながらも、傷つけないように大人の対応をしている彼女は、こんな著書まで出しているバリバリのキャリアウーマンであり、二児の母でもあると聞いて納得。
ほんと、これが自分自身今まで相手してきたあのお客さんだったら、このお客さんだったら、と想像するとぞっとした。
とっくに本人はおろか上司まで何人か首が飛んでるんだろうなと思いながら、ぐっと堪えてついていく。
ある意味優秀な人材ばかりが集まるビジネス環境に恵まれすぎていたのかもしれないが、独立してみると、実に世の中は玉石混合、いろんな人がいる。
そもそも、人んちの社員まで教育する立場になければ、責任もない。
自分の20代の頃を思い返してみても、人のことが言えた義理じゃない(笑)
それに、ここ数年子育てでたいぶ忍耐力を鍛えているから、このくらいはへっちゃらなのだ。
何しろ、どんなクライアントよりもdemandingで、非協力的で、どんな部下よりもいうことを聞かず、ロジックが通じない、そんな手ごわい相手がいつもそばにいるから。
考えてみたら、誰もがこんなところからスタートしているんだね。
でも、きちんと社会に順応していけるかどうか、人よりも伸びるかどうか、その後の教育と、本人の素質次第、努力次第でしょうね。
いずれにしても私はおかげさまで、仕事でもプライベートでも、ストレス耐性を上げています。
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