マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

以前もM&A案件でご一緒した中国人のパートナーから、新たに、漢方薬のブランドを探してほしいと言われた。

今まで関わりを持ったカテゴリーの中で医薬業界はおそらく最も不得意で、パッと浮かんだのが２－３人程度。

さらに数千枚ある名刺を洗い直しても、広告代理店時代からのクライアントで大手製薬会社や全国チェーンの調剤薬局のマーケティング・PR部門に、クリニックを経営する友人、ママ友でご夫婦ともお医者様のご家庭と、全部で十数人しか出てこなかった。

難航しそうだな～と思っていたら、以前パーティで会った、中国のバックグラウンドを持ち、中曽根康弘賞など多数受賞歴があり、糖尿病治療の権威ともいわれる知人の先生をふと思い出し、これは頼みの綱かも、と急きょ先日、医学博士としてお勤めの東大病院を訪ねることになった。

結果、直接的なルートがなかったものの、大先輩の力強いサポートのおかげで、そこから有力情報も、パイプ役を買って出る人も、わんさか、出てきた。

人のつながりというのは、決して裏切らないんだね。

ここ数年生活リズムが一変してから、すっかりご無沙汰している人たちがたくさんいる。

特に、狭い世界に閉じ込められて、本意でもない仕事に忙殺されていた間は、むかし緊密につながっていた知人・友人たちが、余計に恋しかった。

あの人はどうしてるんだろう。時間に余裕ができたら会いに行こう。またいろんなことを語り合おう。

いつも忙しい日常に追われながらも、そう思っています。

でもようやくこうして、自分のペースを取り戻しつつある。

行きたい場所に行って、会いたい人に会い、したいことをする。

目的をもって毎日生きる。

シンプルだけど、なかなか味わえなかった自由に、今、浸っている。