断腸の思いで・・・断乳

1歳前後になる頃から、同じぐらいの月齢のママが集まると、必ずといっていいほど話題に出てくるのが、「卒乳」。

母乳で育てたママなら誰もが経験済みのお話だが、世の中には(少なくとも男性は)おそらく無縁の世界で生きてる人も大半なので、あえて書いてみます。ご興味のある方はご一読を。

離乳食もぼちぼち完了期に入り、大人のとりわけメニューでほとんどの栄養が取れてしまう赤ちゃんなんか、母乳から離れる準備を始めることになっている。

自分でフォークを.jpeg

たまに2歳、3歳になっても飲んでいる、というより「吸って」いるおっぱい星人の子もいるし、5歳の息子が未だにぐずるとおっぱいよ、なんてケースもあるけど、それはもはや次元の違う問題であろう(笑)

卒乳のメリットは実にたくさんある:

・夜、親子ともぐっすり寝れるようになる

・人に預けやすくなる

・ママが幅広いファッションを楽しめるようになる

・ママがガンガンワインを飲めるようになる・・・?

それだけ聞くとすごく魅力的だが、実現するのはそうたやすいことではない。

それまで栄養源であり、水分補給であり、お薬であっただけでなく、眠い、飽きた、なんとなく不安・・・言葉ではコミュニケーションが取れない赤ちゃんのこうしたメンタル面のネガティブ要因をもすべて、一瞬で解決してきた、いわば魔法のアイテム。

これを切り離すのは、たいへんな覚悟と工夫が必要なのだ。

・アンパンマンやお化けの絵を書いて、今までのとは別物であると認識させる。
・わさびやからしを塗って、舐めた瞬間にびっくりして、二度と近づきたくなくさせる

・バンドエイド貼って封印

ちなみに、大事なのは、「卒乳」と言いながら、だらだらではなく、「この日!」と決めて、一晩中泣かれようが何しようが、潔く敢行すること、だとか。

そう、「断乳」です。

これが、本人にとってもそうでしょうが、ママにとって一生忘れられないほどつらい、まさに「断腸の思い」を味わう日になる。

いや、赤ちゃんは意外とあっさり忘れるらしいので、大人のほうがはるかにキツイかも。

だって、生まれた瞬間からその日まで、いつでもどこでも、ママと赤ちゃんをつなぐ生命線だったから。

二人にしかわからない、それはそれは濃密な、絶対的な信頼に満ちた時間・空間なのだ。

断乳の後はしばらく、胸が文字通り「張り裂けそう」になったり、ひどいケースでは詰まって炎症を起こしたり、さらにつらいことが続く。

そんな生理的なトラブルはともかく、ホルモンバランスが崩れるせいもあって、涙もろくなったり精神的に不安定になるママさんもいるとか。

ってそんな話を聞いているだけで、もう、もらい泣きしそうに・・・

でもきっと、お互いにとって、親離れ、子離れの第一歩にもなるだろうね。

自分でフォークを2.jpeg

この子もいつかお嫁さんになって遠く行かれてしまうのは寂しいよぉ~なんて言っていられないほど、案外こんなにも早く訪れるものなのね、と私も最近なんとなく、意識し始めている。

切ないのぉ・・・

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