政局の変わり目に思うこと
ブガブー、プチバトー、エルゴ、スタイ・・・
突然ですが、これらの言葉、お聞きになったことはありますか?
実はベビーカーだったり、お洋服だったり、抱っこひもによだれかけと、すべて育児関連グッズのブランド名で、赤ちゃんを持つママたちには常識の範疇なのだ。
あえて例えるなら、そーねー、サラリーマンにとってのPCや缶コーヒーみたいなもん?
えっ?ダイナブック知らないの?!
BOSS飲んたことないの?!
みたいな。
ましかし、おそらく企業戦士といわれるような、エリート男性マーケターが、よほど仕事で関わらなければ、普通に生活していて、まず縁のないワードだらけだ。
産み落とされたばかりの、自分では何もできない赤ん坊を、一人の自立した社会人に育て上げる過程において、どれほど多くのカテゴリーの商品やサービスが切実に必要なのか、私自身、子供をもって初めて思い知らされた。
おむつ、洋服、離乳食、乳幼児教材、おもちゃ、一つ一つれっきとした市場として存在する。
この少子化時代にあってなお、狭いながらも非常に深い世界なのだ。
しかし、そのほとんどに対し、購入に際する意思決定を行うのも、使用実態を把握しているのも、少なくとも一時的にはホットなビジネス現場から離れている母親である、女性一人。
そのせいか、時々、なめられたもんだなと、感じることがある。
どうもユーザビリティが今一つだったり、取説の言葉が案外いい加減だったり。
売り場に目を移しても、マーケティング・コミュニケーションの観点から見て、誤解を恐れずにいうと、オンナ、コドモ、お年寄りで間に合わせている感が無きにしも非ずで、ほんとに戦略を持って、優秀な人材もあてがって作られ、売られているものかどうか、疑わしくなることさえある。
有能な科学者や技術者がいっぱいいるんでしょう?!
オーバースペックな家電を次々に売り出している暇があったら、街中で赤ちゃんがぐずりだしたときにボタン一つで着脱できるような抱っこひもでも作ってほしい!シャキーン、ウィーンガチャ!みたいな。
誰の何の役に立ってるのか知らないようなスパコンなんかいらないから、毎日バラエティに富んだ離乳食メニューを勝手に考え出してくれるソフトがほしい!
ピザナウとか暇人がどうでもいいこと呟いてフォローしあっていないで、赤ちゃんと正確に会話ができる翻訳機があればどんなにいいんだろう!
そうすれば、もっと多くの仕事を持つ女性が出産に踏み切ることができて、ハードな育児からも解放され、もっと早く社会復帰を果たす。そして何より、近い将来日本を担うのは、そうして生まれて、物を考えることができる母親を見て育った子供たちなのだ。
ほんとに必要なものを、必要としている人に届けられる社会になってほしい。
そんな思いで政局の変わり目を見つめる今日この頃でした。
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