バスツアーでインバウンドの現場を体験
9か月に突入し、いよいよ遠出もしんどくなってきた。
そんな中、せめて日帰りのショートトリップだけでもと、なぜかバスツアーに参加。
まだ薄暗い厳冬の早朝7時に新宿で集合してバスへ乗り込む。わくわく。
思えば某D社で海外営業時代の数年間、海外出張は100回近く行かせてもらったが、パスポートの要らない国内出張はとうとう一度も縁がなかった。たまにTVのニュース特集で日帰りのバスツアーが人気と取り上げられるのを見て、まるで別世界の話で何が魅力なんだろうと、正直不思議だった。
こんな時でもなきゃおそらく一生体験することないだろうし、4月に外国人のお客さんをお迎えするのでその滞在プランのプロデュースの参考も兼ねて、と思いきって決行!
まずは、横浜のジュエリー工房を見学。
触るとご利益があるというメノウの原石の紹介や月別誕生石の展示販売など、いかにも中国人富裕層の好きそうなネタがそろっていたが、個別に話を聞いてみると残念ながら、集客は契約しているツアー会社にまかせっきりで、マーケティングには全く意欲的ではないことが分かった。
物が物でセキュリティ上慎重にならざるを得ないのは百も承知だが、そんなスタンスじゃ来るものも来なくなるだろうよ、と内心苦笑するしかなかった。
そこから100分ほど移動したところで、ランチはこちら、伊豆の国パノラマパーク。
川端康成の代表作『伊豆の踊子』で中国人に圧倒的な知名度を誇る当地だが、地元で取れた全50種類の野菜を中心とした新鮮な食材によるビュッフェは、意外にもヘルシーだけでなく、一つひとつセンスよく仕上げられていておいしかった(手前がパイン酢と青りんご酢)
第二ラウンドを終え、なお勢い余ってついにスイーツまで・・・
その後、今回の目玉「修善寺散策」へ。
言わずと知れた観光名所だが、2009年度ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得したという事実については、ほとんどの日本人にすら知られていないと思う。
そしてここでもまた、赤い橋と立ち並ぶ昔ながらの饅頭屋さんでなんともいえない、温泉街ならではの風情を醸し出している一方、平日だったということもあってか、観光客、特に外国人の姿は疎らなのは気になった。小粋な竹細工や手作りのガーゼハンカチなどを売っているお土産物屋さんも、とてもにぎわっているとは言えない状況で・・・
昨年の震災直前までようやく盛り上がりを見せつつも、幾多もの挫折を味わってきたインバウンド業界は、まだまだ道半ばということか・・・日本の豊かな資産を、ほんとのよさを、いかに世界に上手く伝えていくか、永遠のテーマであり、急務なんだと、しみじみ思った。
と、重いお腹(!)を抱えて「竹林の小径」を散策しながら物思いに耽るのでした。
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