マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

今日からまた上海です。

10月21日出発、というと、おっ羽田新国際空港誕生の瞬間に立ち会いか、と勘のいい方はいうでしょうが、残念ながらチケット取れず。あちらにスポットライトが当たっている間、おかげで成田はガラ空きですいすい出国できました。

飛行機で「サイドウェイ」を見た。大スターも出ていなければ、ど派手なアクションシーンがあるわけでもなく、日本人がどちらかというと不得意なジャンルなので、アカデミー賞の脚色賞などを多数受賞していながら案の定、日本では鳴かず飛ばずに終わった。2005年公開当時、ワイン好きの方に誘われて映画館まで訪れたが、海外出張を毎週のように繰り返し疲れがピークに達していた時期で、ワインに悟りが開けてもなかったので、上映中ひたすら爆睡していた記憶しかない。

でもきょうはばっちり。ワインの細かい表現やいろんな固有名詞も中国語で確認できてとても勉強になった。地味な風貌だが（失礼）異彩を放つ中国系女優の不思議な存在感に圧倒されながら、パワフルなアジア系欧米人の友達の何人かを懐かしく思い出していた。

到着後さっそくレストランオーナーの陳さんと食事しながら打ち合わせ。万博会場内含めて上海だけで5店舗を持つ青年実業家は、とても気さくで話し好き。学生の頃から14年間滞在した東京、それも六本木の名門レストランでイタリアンのイロハを覚えて、中でも特にワインに夢中になり、ついに帰国後ビジネスを起こすまでになったそうだ。実は食事の前にオープンしたばかりの貯蔵庫も案内してくれたが、厳しい温度・湿度管理を施し、投資家や業務店向けにレンタルするサービスについて全土でもお初とあってたいへん楽しみに語っていた。

衡山路店は、庭付き一戸建ての洋館。心身ともにリラックスできるゆったりとした空間。 

店内も東京のイタリアンとは変わらないシックなデザインで、とても落ち着いていた。

なんとも珍しいオーストラリアのピノノワール「BASS PHILIP」。シラーのような凝縮感がたまらなかった。（ちなみに金額はもちろんRMB表記ですので誤解なきよう）