マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

サラリーマンで海外担当をしていた去年までの数年間は、お正月も誕生日も出張先の海外で過ごした記憶が多い。旧正月（大体2月ごろ）に重きを置く特にグレーターチャイナ方面では、西暦の元旦はほとんど関係なく稼働しているので、大みそかまで上海にいてグルインなどの調査作業に明け暮れていたこともあった。
そういう意味で、今年は久しぶりに自宅にいてのんびりとしているのが、不思議なほど幸せに感じる。
思えば2010年の一年間、前半が会社設立の準備で後半はした後でもほとんどインフラ整備と手続き系に追われて終わった。今年こそちゃんと仕事しなきゃ！と気持ちを新たに迎えた新年、突如浮上してきた言葉が「パワースポット」だった。

そうだ、京都に行こう、みたいなノリで。
そして、星の数ほどある中から、江島神社に決定！
自慢じゃないけど私、人ごみが大の苦手で、成人してから初詣というものに行ったことがありません。でもパワースポットというと響きが違って俄然モチベーションがアップ！

元旦にふさわしい澄みわたる空の下、（相方いわく「スピードの出ない安全・安心な」）国産車で、ルンルンと真冬の海岸へ一直線！

駐車場待ち渋滞に耐えながらゆっくり、ゆっくりと江の島大橋を進むに連れ、少しずつそそり立つ鳥居が見えてきた。

いや～さすが著名なパワースポット、かすかに靄がかかってて神々しいね～

なんて感心して眺めていると、遠くからけたたましいサイレンの音が聞こえて、見る見るうちに真っ赤な消防車が何台も集まってきた・・・

あれ、モヤじゃなくて、えっ！？もしかしてカ、カジ？

しかしお正月というものが人の気持ちをゆったりさせるのか、参拝客に交じって野次馬まで殺到しているというのに特にパ二クる様子もなく、火が出た商店街＝表参道を避けて、別ルートから何事もなかったかのように粛々と頂上へ登ってお守りをゲット。

幸い大きな被害もなく、帰る頃には穏やかな美しいビーチが夕日に染められ金色に輝いていた。

それにしてもパワースポットに行ってまでこんな貴重な経験をするとは。

てか非国民が慣れないことをするからこんなことになったんじゃないか！と違うパワーを持ち込んだみたいに言われそうだけど。

いやいや、そんなことはない。しっかり頂きましたよ、「火山」並みのエネルギーを。

今年も自由な無国籍人で行こっと。みなさんにとっても幸ある一年でありますように。