マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

中国に限らず、海外どこに行っても、いつも会いたい友達がたくさんいるのに、厳しいスケジュールに押されてかなわずじまいのことが多い。

こと上海では、毎回出張が決まると数十人の顔を思い浮かべながら予定を立てるけれど、結局は目の前の仕事に追われて、夕食がてらに反省会やら次の日の打合せをしていると深夜ホテルに戻るのが精いっぱい、といったところ。

今回もご多分に漏れず、毎日みっちり入っていたが、最後の夜だけなんとか一つ、プライベートを割り込ませることに成功！

以前日本赴任中からお付き合いのあった弁護士の宋さんだ。

上海で有数のローファームの日本事務所所長をなさっていた時に、私がゴルフ場の買収案件で虎の門のオフィスに訪ねたのがきっかけで、その後本国に帰任されてからも、クライアントをご紹介したり、ずっと連絡を取り合っていた。

何より久しぶりに会って話したいと思うのは、出会いから3年近く経って、お互い家族が増えたということ。

そう、彼にも昨夏誕生したばかりの10か月のお嬢さんが！

国際的に活躍なさる方の子育ての現状、教育方針、日本と中国の乳幼児教育の環境の違い、いろいろ聞きたいじゃないですか！

虹橋区にある、伝統的なムードが漂うレストラン「Jin（「黒」に「今」）香閣」を予約してくださっていた。

広々としたエントランスを通って

仰々しいほどの階段を登って二階に上がると

書画やクラシカルな調度品が飾られた個室に案内された。

6人といってもうち二人が乳幼児で、巨大な円卓をかなり持て余してしまう感じだが・・・

そこはやはり中国スタイルのご接待になってしまってこれでもか、とお料理が出てくる。

宋さんによると、今のご担当案件の実に95％が日本企業からの依頼らしく、両国の関係が政治的に冷え切っている昨今でも増える一方である。

現地に進出している日系には、法律・労務の問題は避けては通らないだろうしね～、いやー、ほんとにご苦労をお察しします。

また、不動産業界にお勤めの奥さんのほうには、日本の物件を買いたいという超富裕層のお客が、依然として、いや、むしろ震災前を上回る勢いで殺到しているらしい・・・