アルゼンチン人はネクラ?

とある新規プロジェクトが急きょ動き出し、ここのところ連日スタッフへのオリエンの嵐。きょうはLopezさん。

IMG_00331.jpg

今から12、3年前に、駆け出しのコーディネータとしてプロのスペイン語翻訳者であるLopezさんと出会いました。

とは言っても、ほとんど当時はメールでのやり取りでたまに電話で話しても数十言語のうちのお一人で、実はお目にかかったことが一度もなかった。

その後私自身広告業界に入って直接お仕事を依頼することは無くなっても、節目節目でご挨拶したり、近況を報告し合うくらいだが、細々ときょうまで連絡を取り合ってきた。それが思わぬ形で、またお仕事ご一緒できるチャンスが巡ってきて、さっそくミーティング!

そこで、驚愕の事実が次々に判明。

このLopezさんもまた、すごい人だったのです。

まず、スペイン人だと、私が勝手に思い込んでいたのが、アルゼンチン出身だったんですね(汗)

英語でしかやり取りしたことがなかったけど、日本在住なんと30年のベテランで、日本語ぺらぺらでした(冷や汗)

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、なんていわれた日にはタジタジでしょう・・・

若かりし頃の超優等生がJAL主催の囲碁世界大会で来日し、そのまま在留。現在20年近くNHKラジオの国際放送でスペイン語チャンネルを担当する傍ら、国際囲碁連盟の副会長も務める。今年は二度中国・広州で行われる国際大会に出向き、地元の名士からとんでもないド派手な招待を受けたという、次々に度肝を抜くような話に聞き入ってた
ら、こちらが仕事のことをうっかり忘れそうになった。

ちなみに、ラテンダンスを習って半年で挫折した苦い経験を持つ私が、「今度タンゴ教えてくださいよぉ」とついミーハーなことを口走ってしまうと、ゆっくりとした語り口で、「それは、日本人ならみんな演歌がうまいんでしょ、というようなもんです」と冷静に突き放されてしまった。

Lopezさんいわく、同じラテンでも、ブラジル人の底抜けの明るさとは対照的に、アルゼンチン人はネクラなんだと。常に幻想を抱き続けて、現実の自分に違和感を感じながら、それでいて特に人生を変えるような努力をしない、またはできないまま死んでいく、なんとも切ない人種らしい。

アルゼンチン人とは、つまり、スペイン語を話す、自分のことをほんとはイギリス人だと信じ込んでいる、イタリア人、なんだ。 

~ん、複雑すぎる定義付けだが、哲学者のような物腰のLopezさんにそう言われると、分からなくもないような気がしてくる。

これは俄然、興味が出てきた。次の旅行はアルゼンチンにしようかな・・・

※後日談として、ご本人から追加情報がありました:
「言い忘れたけど、そんなネクラアルゼンチン人でもジョークを言うのはとても好きです。それも真顔でね。だから全部は真に受けないでね」って、え~またわかんなくてなってきた~


 

コメント/评语(1)トラックバック/过期搜索(0)

トラックバック/过期搜索(0)

トラックバック/过期搜索 URL: http://www.chemin-libre.com/mt/mt-tb.cgi/259

コメント/评语(1)

私が働いてる翻訳学校にも杭州の囲碁大会に行ったアメリカ人の先生がいますよ。
ネクラなんだ、アルゼンチン人。意外笑

mashu 2010/12/08 13:09

コメントを投稿する/发表评语

ニックネーム/昵称
メールアドレス/电子邮址
URL
コメント/评语

ページ先頭へ戻る/返回顶部

カレンダー/日历

最近の記事/最新日志

Chemin Libre
日本語サイト/日文网站
中国語サイト/中文网站
  • RSS