MICE、そしてKISS

グランドプリンスホテル新高輪で行われたMICEのシンポジウムに、行ってきました。

 

MICE→MOUSEの複数形→ねずみ講?と想像してしまったそこのあなた、ブー。

 

MICEとは、Meeting、Incentive、Conference/Convention、Event/Exhibitionの頭文字をとったもので、すなわち、インバウンド領域におけるビジネスユースの部分を指します。言い方を変えれば、ビジネストラベルの一形態で、経済活性化のキードライバーと位置付けられている。

 

オーストラリアやシンガポール、韓国などアジア諸国では20数年も前から積極的に取り組まれてきた分野らしいが、日本では07年あたりからようやく用いられるようになった用語だそう。

 

それもそのはず。政府が観光立国を掲げだしたのはほんのここ数年のことで、言葉だけ独り歩きしていても、肝心の政策の浸透度合いについてはみなさんご承知のとおりである。政権交代後の民主党によって初めて国の成長戦略に明確に打ち出されたのをきっかけに、一気にMICE誘致の機運が高まってきたのだ。

 

きょう日経主催、国土交通省観光庁や日本政府観光局が後援となっているこのシンポジウムでは、政府と民間企業がそれぞれ取り組んでいる事例や、一方で競合各国での展開状況及びその比較など、様々な観点からみたインバウンドビジネスの現場を知る機会となり、とても勉強になりました。

 

そして、KISSとは、元々keep it simple and stupid(構造をシンプルに、操作を簡単に!)という意味の格言で、軍隊・IT(プログラミング)用語にもなっているらしいが、ここでは残念なことに、規制や縦割りでがんじがらめになっている日本社会を皮肉ったものである。 観光スポットにあって当たり前の英語の案内板がなかったり、関連業者に英語の契約書が用意できなかったり、いろんな重要なサイトが日本語しかなく外国人にはアクセス不能だったり、つまり外から見てとても閉鎖されているガラパゴスの国、ニッポン。これらがまさにMICE誘致を妨げている最大の要因でもある。            

 

それを、Keep it serious and speedy(本気で迅速に!)へと変革させていこうというわけだ。

 

お話聞いていると、わが社が海外向けに取り組んでいるビジネスの持つ意味を改めて認識させられて、もっともっとがんばろうと思いました、まじめに。

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コメント/评语(1)

奈々さん頑張っているね。かなりパワーアップしたよね。私もがんばらないと。また、人脈も広がり、すばらしいです。
貴女を見ていると私もまだまだ頑張らないとと思います。
とりあえず、早く運営できるように頑張りましょう。

ヒロシ ヨシダ 2010/08/04 11:25

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