いまだに、ボジョレー・ヌーボー!?

妊娠後、ほとんど教科書通りに、人ごみを避けたり、夜出歩くことを控えたりと、柄にもなく「優等生ぶり」を発揮している。

以前TVで、東京オリンピックの体操代表選手で妊娠7か月まで平均台に乗っていた女性のエピソードを見たが、その超人的なタフさに感服しつつも、残念ながら意外にも小心者だったという一面に、「自分ふしぎ発見」を続ける毎日。

そんな中、久しぶりに大学の先輩たちと六本木へディナーに出かけた、お店での一枚。

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奇しくもボジョレー・ヌーボー解禁の翌日。ここのビストロもご多分にもれず、銘柄をそろえていた。

街はお祭りモード一色なのを見て、正直、驚いた。

メディアがアホみたいに毎年騒ぐのは、もちろん広告収入が絡んだりするという大人の事情ゆえだが、それにしても一般の消費者ってのはこうも純粋なものなのか?という疑問が沸いてくる。

そもそも本国フランスでは、「ヌーボー」と名のつくとおり、その年のデキを確認するために試飲している「新酒」に過ぎず、よくいえば「若飲みタイプ」のワインでほとんど水替わりですから、お世辞にも価値の高い代物とは言えない。

それがいくら舶来ものだからって、高度成長期でバブル前の日本ならいざ知らず、ワインの第四次ブームも20数年も前に過ぎ去った今、とっくに知識として浸透していてもおかしくないのに、いまだにこれだけ話題になって経済効果を生み出している(?)とは、にわかに信じがたい。

ワインとして本気でおいしいと思って飲んでいる人はもちろんそれで何ら問題はない。

が、はたしてそういう人は何人いるんだろう。

ま、だからこそ、幸か不幸かマーケティングを生業とする人種の生きる場所がある、ということか。そう考えると、日本の10倍もの人口を有する中国では、何か新しいコンセプトや文化を定着させるのには、よりはるかに時間がかかる=やりがいがある、ともいう。

もちろん自分は一度もそんな騒ぎに踊らされたことがない、とは言いません(笑)

ただ、何かの拍子で世の中の仕組みにたぶん、気づき始めて、自分も含めて大半の人が流されていただけということに気づいたんだろうね。

で、物事を少し引いたところから見るようになった・・・

そんな自分が今度、いよいよ人の親になるらしい。

自分の考え方や生き様がそのままその子の人生を左右するかもしれない・・・な~んて想像していると、空恐ろしくなる時がある。

みなさんいつ、どうやって人の親になる準備ができたんですか?って思わず一人ひとりに聞きたくなった。

そういえば、子を持つ先輩の親たちから、子供が生まれてから教えられることが多い、子供とともに成長するんだ、っていつか聞かされていた言葉を思い出した。まずは、迷いだらけで、不完全で未熟な自分を受け入れるところから始まるのかもしれないね。

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