マルチリンガル社長の日々
不尽千言万语

某広告代理店D社時代に一貫して担当営業をさせて頂いたご縁で、サントリーホールはなじみの場所だった。

東芝グランドコンサートへも何度となく訪れたが、今日は久しぶりにその特別ご招待公演に。

今だから正直に言えますが・・・怒涛の海外出張の数年の間に、たまに日本滞在中にうまくスケジュールが合っても、極度の疲れから、世界屈指のオーケストラを前にモーツァルトもベートーベンも子守唄にしか聞こえず爆睡してしまう、な～んてもったいないことも珍しくなかった。

初めて出産間近の妊婦として客席に座ってみると、胎教も強烈に意識してか（？）なんとも貴重な時間と空間に思えて、今までの記憶にないぐらいザ・クラシックの世界を思う存分堪能した。

「胎教」と言えば、普段は自分の好きなボサノバを聞かせたりしているけど、今夜はいつも以上にお腹の赤ちゃんの反応が良かったような・・・

残り少ないマタニティライフを楽しむ！というのが最近のテーマになってきたけど、この時期だからこそ、やること、考えることが実に果てしなく増えた。

ヴァイオリンの神尾真由子さん、2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝しただけあって、その神業に近い正確なテクニックや力強い音色にすっかり魅了されながらも、わが子は将来どんな職業に就くのだろうとか、つい気が遠くなるようなことに思いをはせてみたりした。

ただ、自分なりに整理して今のうちに方針を決めたいこともある。

自分の分身としてありったけの愛情を注いであげよう。

その幸せを心から祈って、そして、手助けしよう。

しかし、別の人格を持った存在として尊重してあげよう。

親の価値観・エゴを押し付けたりしない。

子育ては人生の大切な一ページにはなるけど、子供に依存するような生き方をしない。

とまあ、そうは言いながら、どこまで実行できるか・・・（笑）

とりあえず、期待と不安を胸一杯に、間もなくやってくる「その時」を待つ！