One Point China ワンポイント中国

第3回

ベトナムのお嫁さん

最近、中国沿海都市の若者の間で、新しい婚活事情が生まれているようです。

TVなどメディアで盛んにベトナム人の女性がフィーチャーされて、お嫁さん候補として脚光を浴びる中、平均的なもので3万5千元(≒50万円)という、現地へのお見合いツアーなる商品まで売り出されています。

みなさんご存知のように、大都会の女性は比較的学歴も収入も高く結婚相手に求める条件が年々厳しくなる一方ですが、中でも特に上海っ子は気が強くわがままで手に負えないと(もちろん個人差があるでしょうが・・・)、適齢期を迎える男性諸君は大いに嘆き悲しんでいるような現実がある模様です。


それに引き換え、お隣のベトナムの女性は、大概温和な性格の持ち主が多く、勤勉で働き者、いまや中国人の若い女性に失われつつあるという従順さも手伝って、一躍人気を集め始めています。


もちろん、国際結婚には様々なトラブルや苦難が付きもので、中国への入国・滞在ビザや就労の問題だったり、仮に晴れて結婚までたどり着いたとしても、本人が言葉がわからず家に引きこもるしかなく、異国の地で孤独な日々を過ごす人も少なくないということで、ひそかな社会問題にも発展しそうだとか。

 なるほど。従順で男を立てるといえば、日本人女性ではないんですね。


それにしても、女性にとって売り手市場となる結婚ビジネスは、一種バブル時代の特徴なのか、はたまた生物学的な本来の優位性によるものなのか、なかなか興味深い現象ですが、中国もいよいよそういうステージに突入したということでしょうか。

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